株式会社オブライト
Software Dev2026-04-07

Linear実践ワークフロー完全ガイド — Issues・Cycles・Projects・Roadmapsの使い方と連携【2026年版】

LinearのIssues・Cycles・Projects・Roadmapsを実際の開発フローで使いこなすための完全ガイド。GitHub・Slack連携からLinear Methodまで、実践的なワークフロー構築の全手順を解説します。


Linearのワークフロー全体像とは?

Linearのワークフローは「Triage(受信)→ Backlog(優先順位付け)→ In Progress(作業中)→ In Review(レビュー中)→ Done(完了)」の5ステージで構成されます。新しいリクエストはまずTriageに入り、優先度評価後にBacklogへ移動。開発者がスプリント(Cycle)に取り込んだ段階でIn Progressとなり、PRレビューを経てDoneに到達します。この流れをLinearの各機能がどう支えるかを本記事で詳しく解説します。

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Issuesの詳細設定と活用法

IssueはLinearの作業の最小単位です。シンプルなタイトル入力だけでなく、豊富なメタデータで課題を構造化できます。

フィールド説明活用例
優先度Urgent / High / Medium / LowバグはUrgent、機能追加はMedium
ステータスTriage〜Done(カスタム可)チームの開発フローに合わせて変更
担当者メンバーまたはチームに割り当て複数担当者も設定可能
ラベル自由定義のカテゴリタグbug / feature / docs / tech-debt
見積もりストーリーポイントまたは時間Cycleのキャパシティ計算に使用
リレーションblocks / blocked by / related to依存関係を明示化
カスタムフィールド独自フィールドを追加(有料プラン)顧客名・影響ユーザー数など

Sub-issuesを使うことで、大きなタスクを細かな作業単位に分解しながら親Issueで進捗を一目確認できます。

Cyclesの運用方法は?

CyclesはLinearのスプリント機能です。1〜8週間の任意の期間で繰り返しサイクルを設定でき、チームの開発リズムを作ります。Cycleは手動作成のほか、自動生成設定(例:毎月曜日に新Cycle開始)も可能です。 キャパシティプランニング: 各IssueにStory Pointを設定することで、Cycle全体のキャパシティと消化量をリアルタイムで可視化できます。オーバーコミットを事前に防ぎ、チームのベロシティを安定させます。 自動繰り越し: Cycleが終了した時点で未完了のIssueは、次のCycleに自動的に繰り越されます(設定でオフ可)。手動で移動させる手間が不要で、何が積み残されているかが常に明確です。

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Projectsの使い方

Projectsは関連するIssuesを目的別にグルーピングする機能です。「v2.0リリース」「決済機能リニューアル」のような横断的なイニシアチブを管理するのに最適です。 主な機能: - マイルストーン: プロジェクト内のフェーズやリリース目標日を設定 - 進捗表示: 完了Issue数と全体数を自動集計してパーセンテージ表示 - プロジェクトオーナー: 責任者を明確にすることで説明責任が生まれる - ドキュメント: プロジェクトのPRD(要件定義書)やメモをProject内に紐付け - 複数チーム横断: エンジニアリングとデザインが同一Projectを共有して連携 一般的なスプリント(Cycle)がベロシティの追跡に最適な一方、Projectは「完成物」を目標とした中長期の管理に向いています。

Roadmapsで四半期目標と開発を連携させる方法

Roadmaps(有料プラン)は複数のProjectsを時系列で可視化し、四半期・年間の戦略目標と日々の開発を接続します。

機能説明
タイムライン表示ProjectsをGanttチャート形式で俯瞰
複数チーム横断エンジニアリング・モバイル・インフラを1画面で管理
依存関係Project間のblocks/blocked by関係を可視化
目標設定OKRやKPIとProjectsを紐付け
共有ステークホルダー向け読み取り専用リンクを生成

Roadmapsがあることでプロダクトマネージャーが経営陣に開発進捗を報告する際、LinearのURLを共有するだけで最新情報を届けられます。

GitHubとの連携方法

LinearとGitHubのネイティブ連携は、開発フローの手動更新作業を大幅に削減します。 ブランチ命名規則: Issueページの「Copy Git Branch」ボタンで`<username>/<issue-id>-<title>`形式のブランチ名をコピー。このブランチ名を使うとLinearがPRと自動的にリンクします。 PR連動の自動ステータス変更:

GitHubアクションLinearのステータス変化
PRドラフト作成In Progress
PRレビュー依頼In Review
PRマージDone(自動クローズ)
PRクローズ(未マージ)Cancelled

コミットメッセージに`Fixes LINEAR-123`と記述するだけでIssueと紐付きます。手動でステータスを更新する作業が完全になくなります。

Slack連携の活用法

LinearのSlack統合でチームのコミュニケーションと作業管理を一体化できます。 できること: - Slackチャンネルに新規Issue・ステータス変更・コメントを自動通知 - Slackメッセージ上の「⋯」メニューから直接Issueを作成 - `@Linear`をメンションしてIssueの詳細をSlack内で確認 - 特定のラベル・優先度・チームに絞った通知フィルタリング 設定手順: Linear設定 → Integrations → Slack → チャンネルを選択 → 通知条件を設定。チームのSlackチャンネルにLinearボットを追加することで、スタンドアップで「おはようございます」とタイプする前にLinearを開く必要がなくなります。

Linear Methodとは? — 設計哲学を理解する

Linear Methodは、Linearが公開している開発運営の哲学・実践原則集です(linear.app/method)。主な考え方は以下の通りです。 1. サイクル駆動の開発: 計画を立て、実行し、振り返る一定リズムを守ることで、チームのベロシティと予測可能性が向上します。 2. プロジェクトオーナーシップ: 各プロジェクトには1人の責任者を置き、委員会設計を避けます。オーナーが優先順位を決定することで意思決定が速くなります。 3. 書くことで考える: IssueやProjectのDescriptionを丁寧に書くことがチームの共通理解を生み出します。口頭で補完する必要のない自己説明的なIssueが理想です。 4. シンプルさを保つ: ツールの機能より「使われる機能」を重視。必要以上のカスタムフィールドやワークフローは認知負荷を高めるだけです。 Linear Methodを実践することで、ツールの使い方だけでなくチーム全体の開発文化が改善します。

FAQ:Linearワークフローのよくある質問

Q1. CyclesとProjectsの違いは何ですか? Cyclesは時間軸で区切られたスプリント(例:2週間の繰り返し)、Projectsは目的・成果物で区切られたグループ(例:認証機能v2)です。1つのProjectが複数のCycleにまたがることも一般的です。 Q2. Triageはいつ使うべきですか? Slackやメールから入ってくる急ぎの依頼やバグ報告など、優先度が未評価のIssueを一時的に保管する場所として使います。週1回のTriageレビューセッションで整理するとBacklogが散らかりません。 Q3. チームが複数ある場合、Issueはどう管理しますか? Issueは各チーム(Engineering・Designなど)に属しますが、ProjectやRoadmapで横断管理できます。チーム間の依存はIssueのRelationsで明示します。 Q4. GitHubのOrganization全体をLinearと連携できますか? はい。Organization全体のリポジトリをLinearに接続することも、特定リポジトリのみに絞ることも可能です。 Q5. Cycleのベロシティはどこで確認できますか? Cycles一覧画面に各Cycleの完了Issue数・完了ポイント・スコープ変化が表示されます。Insightsページではチーム全体のベロシティ推移をグラフで確認できます。 Q6. Roadmapsは無料プランで使えますか? RoadmapsはStandard以上のプランが必要です(月額9ドル/人〜)。小規模チームはProjectsの進捗表示とCycleで代替できます。

より高度な開発ワークフローの構築を支援します

LinearによるIssue管理・スプリント運営の基盤が整ったら、次はAIエージェントや自動化ツールとの連携で開発生産性をさらに引き上げることが可能です。Oflightでは、Linear導入設計からGitHub Actions・Slack・社内システムとの統合、チームへのトレーニングまでワンストップで支援しています。 AIコンサルティングサービスを見る

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