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株式会社オブライト
AI2026-09-18約11分で読めます

Meta「Muse」アプリ徹底解説

iPhone/Android版とMac版の違い、料金、できること・できないこと【2026年9月】

Meta のパーソナル AI エージェント「Muse」を解説する。2026年9月17日追加のMac版と既存のiPhone/Android版の違い、料金(無料枠・Power月20ドル・Max月100ドル)、Secure VMとSentinelによる行動承認の仕組み、米国限定の提供状況までを一次情報でまとめた。


Meta が提供する「Muse」は、質問に答えるだけでなく実際にタスクを代行するパーソナル AI エージェントだ。2026年9月8日に発表・提供開始し、メール送信や旅行予約、フォーム入力、価格監視、交渉といった作業を代わりに実行し、長期の目標も行動計画に落とし込んで進捗を追う。

モバイル版(iPhone/Android)は外出先での利用と通知、WhatsApp からの指示出しが軸になる一方、2026年9月17日に追加されたMac アプリはファイルやアプリ、Messages・Calendar・Notes へのアクセスが加わる点が最大の違いだ。提供地域は現時点で米国のみ(Meta によれば順次拡大予定)。

Muse とは — 質問に答えるのではなく仕事を片付けるエージェント

Muse の中核は Meta が「実世界のエージェント作業向けに作った最も高性能なモデル」と説明するMuse Sparkだ。利用者は iPhone・Android・Mac・Web(muse.ai)・WhatsApp のいずれかの端末から Muse に依頼を送ると、Muse 本体(Muse Spark とメモリ、そしてポッドキャスト作成や画像生成、Webブラウジングなどをインストール不要でこなす組み込みの「スキル」)がタスクを計画し、必要に応じて Secure VM 上のブラウザやコネクタ経由で外部の Web サイトや連携アプリを操作する、という流れで動く。Meta によれば「必要なツールが存在しなければ Muse が自分で作る」ともされており、単発の応答で終わらず、目標を継続的に追跡・監視するところまでが一連の仕事として設計されている。

Muse の全体像 — iPhone/Android・Mac・Web・WhatsApp から同じ Muse(Muse Spark・メモリ・スキル)に指示し、Secure VM のブラウザとコネクタで Web や連携アプリを操作、Mac ではローカルにも許可制でアクセス
種類できること
チャットボット質問に答えて会話する「明日の天気は?」に回答する
アシスタント端末やアプリの操作を支援する(例: Meta AI for Mac)呼び出しキーで起動し、画面内容を認識して応答する
エージェント(Muse)依頼を計画に分解し、承認を得ながら実際にタスクを実行・継続監視するメールの送信、旅行の予約、価格監視と通知

モバイルアプリ(iPhone/Android)でできること

領域具体例
個人の生産性予定の衝突解消、予約、リマインド、フォローアップ
節約支出追跡、サブスクの監査、不要な請求のキャンセル提案(実行前に確認)
健康・フィットネスワークアウト/食事プランの提案、睡眠の監視
ショッピング価格比較、値下げ通知、承認のうえでの購入
アプリ連携メール・カレンダー・Instagram・Facebook・健康・金融アプリとの連携
タスクの丸投げ車の売却、料金の交渉、旅行の計画と予約
常時稼働アプリを閉じても監視・フォローアップ・通知を継続
ユーザー制御承認、活動ログ、コネクタの取り消し
項目iPhoneAndroid
OS要件iOS 18.0 以降公式に明記なし
サイズ116.3MB公式に明記なし
対象年齢18+Teen
評価4.9(13,000件超)4.9(5,400件超)
更新日/バージョンバージョン7.1(2026-09-18時点)更新日 2026-09-17
その他英語+38言語対応ダウンロード10万件超、生産性カテゴリ無料2位、アプリ内課金あり

公式 FAQ によれば、Muse はアプリを閉じていてもバックグラウンドで動き続け(例: 毎日の天気を監視して雨なら通知)、重要な行動の前には必ず確認を求める。WhatsApp 内からも直接指示を出せるため、通知を見てそのまま返信する形でタスクを追加・修正できる。

Mac アプリでできること — ファイル・アプリ・Messages/Calendar/Notes

Mark Zuckerberg は Mac 版公開時に「Muse for Mac は今日から使える。パソコン上のアプリ・ファイル・カレンダー・メモ・メッセージを横断して動き、アクセスできる範囲はユーザーが制御する」と投稿した(9to5Mac 報道)。公式ダウンロードページも、ファイルの整理やフォーム入力、Messages・Calendar・Notes からの情報取得を「すべてユーザーの許可のもとで」行うと説明する。配布形態は Mac App Store ではなくDMG 直接配布(Muse-1.0.dmg、約34MB、配布サーバーの更新日時は2026-09-17)。対応 OS やチップの要件は公式ダウンロードページに明記なし。参考として、2026年8月19日公開の別アプリ「Meta AI for Mac」は Apple Silicon+macOS 15以降、画面収録とアクセシビリティの許可が必要だったため(9to5Mac 報道)、Muse for Mac も同等の要件と見るのが妥当だが、これはあくまで推測であり未確認だ。

項目Meta AI for MacMuse for Mac
位置づけアシスタントパーソナル AI エージェント
主な操作Option+Space で呼び出し、Fnキー長押しで音声入力、画面内容を認識して応答ファイル整理・フォーム入力・アプリ横断のタスク実行
公開日2026-08-192026-09-17
権限画面収録・アクセシビリティ(Apple Silicon+macOS 15以降)公式に明記なし(同等が妥当と推測、未確認)

行動前に必ず確認 — 承認・Secure VM・支払い保護の仕組み

Muse の実行フローは、依頼を受けて計画を立て、組み込みスキルやブラウザで実行し、メッセージ送信・購入・連携アプリへの情報共有など重要な行動の前に「今回だけ許可/常に許可/拒否」の確認を挟み、承認された行動を実行したうえで、全行動を活動ログに残しながらバックグラウンドでも継続する、という順序で進む。

Muse が行動するまで — 依頼→計画→実行→重要な行動なら承認(今回だけ/常に/拒否)→実行と活動ログ→バックグラウンドで継続

- Muse Secure VM: 専用の永続的な仮想マシン上で最新ブラウザを動かし、予約・フォーム入力・カスタマーサービス対応を行う
- Sentinel: 別のエージェントがインターネットアクセスを承認する
- 認証情報ストア: ログイン情報は「エージェントが読めない安全な認証情報ストア」に保管(1Password 連携は近日)
- ワンタイムカード: 買い物時はワンタイムのカード番号を生成し、実カードは加盟店にもエージェントにも見えない
- 購入保護: 対象購入は Stripe Link の購入保護の対象(Meta によれば AI エージェントでは初)、Shop Pay は近日対応
- 広告非共有: 会話は Meta の広告システムに共有されない
- 将来の Confidential VM: エンドツーエンド暗号化で「Meta でさえアクセスできない」処理を予定

料金 — 無料枠と Power $20 / Max $100

プラン月額週次上限備考
無料$0公式に明記なし上限到達でアップグレードか週次リセット待ち
Power$20週5億 Museトークン全機能は同一、使用量のみが差
Max$100週30億 Museトークン全機能は同一、使用量のみが差

登録には18歳以上(または居住国の成人年齢)である必要があり、モバイルアプリまたは muse.ai から申し込める。毎月自動更新。無料枠の具体的なトークン数は Meta のヘルプセンターに数値の記載がなく、報道では週100万入力トークンとされるが、この数値は未確認として扱う。

モバイル版と Mac 版の使い分け

観点モバイルMac
主な用途外出先でのタスク進行、通知、WhatsAppからの指示ローカルのファイル・アプリ・ブラウザタブの操作
アクセス範囲連携アプリ(メール・カレンダー・Instagram等)中心Messages・Calendar・Notesなどローカル情報にも(許可制)アクセス
配布形態App Store / Google PlayDMG直接配布(Mac App Store外)
継続性同じ Muse を共有し、作業の続きを端末間で引き継ぐ(公式: "Your Muse keeps the thread across every device")同左

日本から見た注意点

Muse の提供地域は発表時点で米国のみであり、Meta は順次拡大予定としているが日本での提供時期は公式に明記なし。App Store の言語欄は「英語+38言語」と表示されるが、これは表示言語の話であり、Muse が日本語でのタスク実行にどこまで対応するかは未確認だ。

App Store のプライバシー欄では、健康・フィットネス、購入、財務情報、位置情報、連絡先、ユーザーコンテンツ、閲覧履歴、識別子、使用状況、機微情報、診断といった幅広いデータが「ユーザーに関連付けられる」と開示されている。公式も「Muse は不正確だったり予期しない行動をとることがあるので、確認して介入すること」と注意を促している。なお、Meta が2026年8月10日に公開したオープンウェイトモデル「Muse Glimmer」(30B、ローカル常時稼働エージェント向け)とは別物で、Muse アプリ自体がローカルモデルで動くという公式記載はない(詳細はMuse Glimmer 30B 必要スペック早見表)。名前とアバターを持たせ「相棒」として扱う設計は xAI のGrok Botにも共通すると報道は指摘する。Muse Spark モデル自体の詳細はMuse Spark 1.3 最速解説を参照。

よくある質問

日本から Muse は使える?

2026年9月18日時点で Muse の提供地域は米国のみで、Meta は順次拡大するとしているが日本での提供時期は公式に明記されていない。

無料でどこまで使える?

無料枠がありタスク実行は可能だが、週次の使用上限に達するとアップグレードするか週次リセットを待つ必要がある。無料枠の具体的なトークン数は公式ヘルプに記載がない。

Mac 版と iPhone 版は同じアカウント?

公式には「あらゆる端末で同じ Muse とつながる」と説明されており、モバイルで始めた作業を Mac で確認したり WhatsApp から指示したりできる。同一アカウントで作業が端末間を引き継がれる設計だ。

勝手に買い物しない?

公式 FAQ によれば、購入やメッセージ送信、連携アプリへの情報共有などの前には必ず確認を求め、「今回だけ許可/常に許可/拒否」を選べる。買い物はワンタイムのカード番号を使い、対象購入は Stripe Link の購入保護の対象にもなる。

Meta AI アプリとの違いは?

「Meta AI for Mac」は画面内容を認識して応答するアシスタントで、2026年8月19日公開。一方「Muse for Mac」(2026年9月17日公開)はファイル整理やアプリ横断のタスクを実行するエージェントで、位置づけが異なる別アプリだ。

ローカル(オンデバイス)で動く?

Muse アプリ自体は Muse Spark(クラウド)と Secure VM 上で動くとされ、ローカルモデルで動作するという公式記載はない。Meta が別途公開したオープンウェイトの「Muse Glimmer」(30B)はローカル常時稼働エージェント向けのモデルで、Muse アプリとは別物。

まとめ

Muse は「答えるAI」から「実行するAI」への移行を体現するプロダクトで、モバイル版で外出先のタスクを進め、2026年9月17日に加わった Mac 版でローカルのファイルやアプリ、Messages・Calendar・Notes まで操作範囲を広げるという二段構えの設計になっている。重要な行動の前には必ず承認を挟み、Secure VM やワンタイムカードで安全性を確保する仕組みも、単なるチャットボットとの違いを際立たせている。

ただし提供地域は米国のみで、Mac 版の対応 OS・チップ要件や無料枠の具体的なトークン上限など、公式に明記されていない点も少なくない。日本からの利用可否や日本語タスクでの実用性を含め、実際の挙動は今後の情報公開を待って確認する必要がある。

参考リンク(一次ソース)

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