Plaud MCP/CLI 徹底解説 — AIボイスレコーダーの録音・議事録をClaudeやChatGPTから直接扱う
AIボイスレコーダーPlaudの公式MCPサーバー(@plaud-ai/mcp)とCLI(@plaud-ai/cli)を解説。録音の検索・文字起こし取得・AI要約をClaude/ChatGPT/Cursor等のAIクライアントから直接実行する仕組み、1コマンドの導入手順、7つのMCPツールと6つのスキル、ターミナルから使うCLIコマンド、議事録→フォローメール→Notion/Slack連携の実務活用、プライバシー面の注意点まで公式ドキュメントの一次情報に基づき整理します。
Plaud MCPは、AIボイスレコーダー「PLAUD NOTE」「PLAUD NotePin」で録った録音・文字起こし・AI要約を、Claude・ChatGPT・Cursor・Codexなど任意のMCP対応AIクライアントから直接扱えるようにする公式MCPサーバーです(npmパッケージ: @plaud-ai/mcp)。あわせてターミナルから同じデータにアクセスできるPlaud CLI(@plaud-ai/cli)も提供されています。「昨日の定例を要約して」「この会議のアクションアイテムからフォローメールを書いて」といった指示を、アプリを開かずにAIアシスタント上で完結できるのが特徴です。本記事は公式ドキュメントの一次情報に基づき、できること・導入手順・注意点を整理します。
Plaudとは — 録音デバイスからAIワークフローへ
Plaudはカード型のPLAUD NOTEやウェアラブルのPLAUD NotePinで知られるAIボイスレコーダーのブランドで、録音の文字起こしとAI要約(議事録・アクションアイテム抽出)をアプリで提供してきました。今回のMCP/CLI公開は、その蓄積データをアプリの外=ユーザーが普段使うAIエージェントの文脈に開放する動きです。MCP(Model Context Protocol)はAIクライアントと外部ツールをつなぐ標準プロトコルで、対応クライアントであればベンダーを問わず同じサーバーに接続できます。
何ができるか — 7つのMCPツール
| ツール | 内容 |
|---|---|
login / logout | ブラウザ経由のOAuthサインイン/認可の取り消し |
get_current_user | アカウント情報の確認 |
list_files | 録音一覧(キーワードquery・date_from/date_to・ページネーションで絞り込み) |
get_file | 録音1件の詳細(24時間有効の音声ダウンロードURL・話者ラベル付きセグメント・AIノート) |
get_note | AI生成の要約・アクションアイテム・キートピック |
get_transcript | タイムスタンプ・話者ラベル付きの全文文字起こし |
さらに、よくある操作を自動化する6つのスキル(事前組み込みの指示セット)が同梱されます: plaud-browse(一覧)・plaud-find(「月曜の会議」等の検索)・plaud-read(文字起こし表示・要約)・plaud-digest(週次レポート)・plaud-followup(フォローメール・アクションアイテム抽出)・plaud-export(NotionやSlackへの保存・投稿)。インストール時に自動で読み込まれるため、自然文で話しかけるだけで該当スキルが発動します。
導入は1コマンド — 対応クライアントと手順
npx -y @plaud-ai/mcp@latest install
インストーラーがローカルのAIクライアントを自動検出してMCP設定を書き込み、ブラウザでPlaudアカウントのOAuth認可を行います。要件はNode.js 20以上とPlaudアカウントのみ。CI・リモート環境向けに --yes(全クライアント自動設定)と --no-login(サインイン省略)フラグもあります。
| クライアント | 自動設定 | 反映方法 |
|---|---|---|
| Claude Desktop | ✓ | 完全終了して再起動 |
| Claude Code | ✓ | セッションを終了して新規起動(/plugin install plaudでも導入可) |
| Codex Desktop | ✓ | 終了して再起動 |
| Cursor / Windsurf / VS Code / Zed | ✓ | 各クライアントのリロード |
| Claude Web / ChatGPT Web | 対話ガイド | 再起動不要(コネクタ/アプリとして接続) |
導入後はAIクライアントに「Log me into Plaud」と伝えるとブラウザで認可が開き、以降は「最近の録音を一覧して」「火曜のスタンドアップを要約して」「この会議のアクションアイテムからフォローメールの下書きを作って」といった指示がそのまま通ります。Claude CodeでのMCP設定の基礎はClaude CodeのMCP連携ガイドも参考にしてください。
Plaud CLI — ターミナル派・自動化向け
| コマンド | 内容 |
|---|---|
plaud login / logout / me | 認証まわり |
plaud files / recent --days 30 / today | 録音の一覧(ページネーション対応) |
plaud search "Q2" --from 2026-04-01 --to 2026-04-30 | キーワード検索(直近500件・日付範囲指定可) |
plaud transcript <id> -o transcript.txt | 文字起こしの取得・ファイル保存 |
plaud summary <id> -o summary.md | AI要約(Markdown)の取得・保存 |
plaud audio <id> | 音声の24時間有効ダウンロードURL |
npm install -g @plaud-ai/cli で導入できます。-oでのファイル保存に対応しているため、cron等と組み合わせて「毎週金曜に今週の要約をまとめて保存する」ような自動化はCLI側が向いています。検索は録音名に対するクライアントサイドの部分一致(直近500件が対象)という制約は把握しておきましょう。
ビジネスでの使いどころ
- 議事録の完全自動化: 会議を録る→AIクライアントで「要約して」→「決定事項をフォローメールに」→「Notionに保存」まで、コピペなしの一連フローが成立する。会議議事録のAI活用で解説した運用の実装形
- 週次の振り返り: plaud-digestスキルで「今週どんな会議があったか」を横断レポート化
- 営業・商談メモ: 商談録音から要点とネクストアクションを抽出してCRMへ転記する運用の入口
- 開発チームの定例: Claude Code内で議事録を参照しながら、そのままタスク化やコード修正に接続できるのはMCPならでは
セキュリティ・プライバシーの注意点
- Web経由(Claude Web / ChatGPT Web)の接続は、録音データが米国ホストのPlaud MCPサーバーを経由する。公式ドキュメントは「リクエスト完了後にデータは保存されず、転送中の処理のみ」と明記しているが、機密会議を扱う場合は自社のデータ取り扱い基準と照合を
- get_fileが返す音声URLは24時間有効の署名付きURL。チャットログに残る点を踏まえ、共有範囲に注意
- 録音自体の適法性(参加者への録音同意)は従来どおり利用者の責任
- トークンは ~/.plaud/ に保存される。共有マシンでは logout とディレクトリ削除を忘れずに
Plaud MCPは無料で使えますか?
MCPサーバー・CLI自体は無料のnpmパッケージとして提供されており、必要なのはNode.js 20以上とPlaudアカウントです。文字起こしやAI要約の生成はPlaud本体のプラン(無料枠・有料プラン)に依存するため、大量利用の場合はPlaud側のプランをご確認ください。
どのAIクライアントで使えますか?
Claude Desktop・Claude Code・Codex Desktop・Cursor・Windsurf・VS Code・Zedはインストーラーが自動設定します。Claude WebとChatGPT Webはコネクタ/アプリとして接続でき、その他のMCP対応クライアントも設定ファイルにnpxコマンドを手動追加すれば利用できます。
録音データはどこを経由しますか?
ローカルクライアント(Claude Desktop等)ではMCPサーバーがローカルで動作します。Claude WebやChatGPT WebなどHTTP経由の接続では、米国ホストのPlaudサーバーを経由します。公式にはリクエスト完了後の保存はなく転送中の処理のみとされていますが、機密情報を扱う場合は社内基準との照合をおすすめします。
議事録をNotionやSlackに自動で送れますか?
同梱のplaud-exportスキルが「Notionに保存して」「Slackに投稿して」といった指示に対応します。ただし送信先のNotion/Slack側もMCP等でAIクライアントに接続されている必要があります。
まとめ
Plaud MCP/CLIは、「録音デバイスのデータはそのメーカーのアプリで見る」という当たり前を崩し、議事録をAIエージェントの作業文脈に直接置くためのインフラです。導入は実質1コマンドで、7つのツールと6つのスキルにより自然文だけで議事録の検索・要約・フォローアップまで回ります。ハードウェアベンダーが公式MCPを出すこと自体が2026年のトレンドを象徴しており、「会議を録る→アプリで見る」から「会議を録る→AIに指示する」への移行を試す入口として手頃な一歩です。
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