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株式会社オブライト
Business DX2026-08-28約7分で読めます

クラウド会計ソフトの費用相場と選び方|freee・マネフォ・弥生比較

freee会計・マネーフォワード クラウド会計・弥生会計オンラインの月額プラン目安を2026年8月時点の公開情報から整理し、インストール型との違い、税理士との連携で気をつける点、請求書発行や経費精算など周辺コストまでを中小企業の経営者向けにやさしく解説します。選び方の判断基準とありがちな失敗も紹介。


クラウド会計ソフトの月額費用は、freee会計・マネーフォワード クラウド会計・弥生会計オンラインのいずれも、個人事業主・小規模法人向けのミニマムプランなら月額2,000円台〜、複数名で使う法人向けプランなら月額4,000円台〜が目安です(2026年8月時点の各社公開情報、年払いか月払いか、ユーザー数、契約中のプランで変動します)。個人事業主や設立間もない小規模法人は最安プランで十分なことが多く、従業員数が増え仕訳量や連携先が多い会社は上位プランや周辺システムとの連携を前提に選ぶ必要があります。本稿では2026年8月時点の公開情報をもとに、費用相場と選び方の判断基準を整理します。

インストール型とクラウド型の違い

弥生会計には、パソコンにソフトをインストールして使う「弥生会計 スタンダード/プロフェッショナル」のようなデスクトップ型と、ブラウザから使う「弥生会計オンライン」のクラウド型の両方があります。デスクトップ型は一度購入すれば追加のライセンス料が発生しにくい反面、複数拠点や複数端末からの同時アクセスがしにくく、銀行明細やクレジットカード明細の自動取り込みといったクラウド連携機能が弱い傾向があります。クラウド型は月額課金が継続する代わりに、法改正や税制改正への対応が自動アップデートで反映されやすく、経理担当者と税理士が同じデータをリアルタイムで確認できる点が強みです。電子帳簿保存法をやさしく解説した記事でも触れているとおり、証憑の電子保存やデータの検索性を求められる場面が増えており、これから会計ソフトを選ぶ会社は基本的にクラウド型を軸に検討するのが現実的です。

主要3製品の費用目安(2026年8月時点)

以下は各社が公開しているプラン体系をもとにした目安です。年払いか月払いか、法人か個人事業主か、割引キャンペーンの有無によって実際の金額は変わるため、契約前に必ず公式サイトの最新情報を確認してください。

製品対象月額目安特徴
freee会計個人事業主向けミニマム〜法人向け上位プラン2,000円台〜、法人向け上位プランは1万円台〜銀行・カード明細の自動取込と仕訳の自動提案が強く、簿記知識が薄い担当者でも使いやすい設計
マネーフォワード クラウド会計個人事業主向け〜法人向け上位プラン2,000円台〜、法人向け上位プランは1万円台〜請求書・経費精算・給与計算など同社の周辺サービスとの連携が前提の料金体系
弥生会計オンライン個人事業主向け〜法人向けプランセルフプランは無料〜、サポート付きプランは2,000円台〜税理士・会計事務所での導入実績が長く、既存の顧問税理士が対応しているケースが多い

税理士との連携

会計ソフトは経営者や経理担当者だけでなく、顧問税理士も日常的に触るシステムです。そのため製品選定は税理士との相談抜きに進めないことをおすすめします。多くの税理士事務所は特定の会計ソフトを中心に業務フローを組んでおり、freee・マネーフォワード・弥生のいずれかに実務上の得意不得意があるのが実情です。既に顧問契約している税理士がいる場合は、先に「御社ではどのソフトに対応していますか」と確認し、対応外のソフトへ経営者側の判断だけで乗り換えると、決算・申告時の連携がスムーズにいかず、追加の変換作業やチェック工数がかかることがあります。逆に、これから会計ソフトを新規に導入する会社は、税理士探しと会計ソフト選びを同時に進めると、双方の相性を最初から合わせられます。仕訳データの共有方法(クラウド上での共同編集か、データのエクスポート・インポートか)も、契約前に確認しておくとよい点です。なお、税理士事務所によっては記帳代行や月次巡回監査とセットで特定の会計ソフトの利用料を割引価格で提供している場合もあるため、単体で契約するより総額が抑えられるケースもあります。契約前に一度、顧問税理士や検討中の税理士事務所へ見積もりを依頼してみる価値はあります。

会計ソフト単体で終わらない周辺コスト

会計ソフトの月額費用だけを見て予算を組むと、実際の運用で想定外のコストが積み上がることがあります。代表的なのが、請求書発行・経費精算・給与計算といった周辺業務との連携です。これらは会計ソフト本体のオプション機能として同一シリーズ内で揃えることもできますが、既に別のシステムを使っている会社は、会計ソフトとのデータ連携(API連携やCSV取込)が可能かどうかを事前に確認する必要があります。請求書発行を別システムで検討する場合は請求書発行システムの開発費用、経費精算を見直す場合は経費精算システムの費用相場、給与計算まで含めて刷新する場合は給与計算・人事労務システムの費用相場も参考にしてください。また、紙の帳簿やExcelからクラウド会計への移行時には、過去データの入力・取り込み作業が発生します。自社で入力しきれない場合は、税理士事務所や記帳代行業者へのデータ移行作業の外注費(規模や過去データの量にもよりますが数万円〜十数万円程度が目安)も予算に含めておくと、導入後の想定外の出費を避けやすくなります。

選び方の判断基準

クラウド会計ソフトの選び方の判断フロー。顧問税理士の有無、使う人数と仕訳量、請求書発行や経費精算との連携有無の3つの分岐で、ミニマム/セルフプラン、ベーシック相当プラン、上位プラン+周辺システムのいずれかに振り分ける。

顧問税理士(またはこれから契約する税理士)がそのソフトに対応しているか
銀行口座・クレジットカードの明細を自動取り込みできる金融機関数が十分か
インボイス制度対応の請求書発行や電子帳簿保存法対応の証憑管理が標準機能でカバーされているか
請求書発行・経費精算・給与計算など、将来的に連携させたい周辺システムとのデータ連携方法
複数名(経理担当・経営者・税理士)が同時にアクセスする必要があるか
過去の会計データを移行する必要があるか、その入力・取り込み作業をどこまで自社で対応できるか
無料プランやトライアル期間で実際の仕訳入力フローを試したか

ありがちな失敗

クラウド会計ソフトの導入でよく見られる失敗の一つが、日々の仕訳入力が後回しになり、月末や決算直前にまとめて数か月分の仕訳が溜まってしまうケースです。銀行明細の自動取り込み機能を有効にしていても、取り込んだ明細を仕訳として確定させる作業は担当者が行う必要があり、これを放置すると自動化のメリットがほとんど活きません。次に多いのが、既存の紙の伝票やExcel台帳と会計ソフトを並行運用してしまい、同じ取引を二重に入力する「二重入力」状態が続くケースです。移行時期を明確に区切り、切り替え後は旧運用を止める判断が必要です。また、複数名でクラウド会計にアクセスする際、全員に経営者と同じフル権限を付与してしまい、誰でも過去の仕訳を編集・削除できる状態になっているケースも見られます。担当者ごとに閲覧・入力・承認の権限を分けて設定し、誤操作や不正の防止につなげることが望ましいです。最後に、税理士に相談せずソフトを決めてしまい、決算申告の段階になって顧問税理士側の対応ソフトと食い違っていたことが発覚するケースもあるため、契約前の確認が欠かせません。

よくある質問

個人事業主でも法人向けプランに入る必要がありますか。

必要ありません。freee・マネーフォワード・弥生のいずれも個人事業主向けのミニマムプランが用意されており、白色申告・青色申告の帳票作成に対応しています。事業規模が大きくなり法人化を検討する段階で、法人向けプランへの切り替えを検討すれば十分です。

インボイス制度や電子帳簿保存法への対応は自動で行われますか。

主要3製品はいずれもインボイス制度・電子帳簿保存法に対応した機能を標準または追加機能として提供していますが、対応範囲や操作方法はソフトによって異なります。契約前に、自社が必要とする証憑の電子保存やインボイス番号の管理方法まで対応しているか、公式サイトや税理士に確認しておくと安心です。

途中で会計ソフトを乗り換えることはできますか。

可能ですが、過去の仕訳データや取引先マスタのエクスポート・インポートに手間がかかるため、決算期をまたいでの乗り換えは避け、期首など区切りの良いタイミングで行うのが一般的です。乗り換え前に、顧問税理士へ相談し、移行スケジュールを事前にすり合わせておくことをおすすめします。

無料プランだけで運用を続けることはできますか。

取引件数が少ない個人事業主であれば無料プランやセルフプランで運用できる場合もありますが、多くの製品では無料枠に仕訳件数やサポート面での制限があります。事業が拡大し取引量が増えてきた段階で、有料プランへの切り替えを検討することになります。

記帳代行を税理士に頼むのと自社でクラウド会計を運用するのはどちらが安いですか。

取引件数が少ないうちは記帳代行の委託費用のほうが割安な場合もありますが、取引量が増えるほど自社でクラウド会計を運用し、税理士には確認・申告業務に絞って依頼するほうがトータルコストを抑えやすくなる傾向があります。自社の取引量と担当者の稼働時間を踏まえて判断してください。

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