Figma MCPカタログとは — Claude Code/Codex/Cursor/Devinの設定手順
Figmaが公開するMCPカタログは、Figma MCPサーバーをClaude Code・Codex・Cursor・Devinなど主要AIコーディングツールへ接続する公式の入口だ。リモートとデスクトップサーバーの違い、各クライアントのセットアップ手順、料金やセキュリティの要点をまとめて解説する記事である。
Figma MCPカタログとは
Figma MCPカタログ(https://www.figma.com/mcp-catalog/)とは、Figmaが公開する公式カタログページで、Figma MCPサーバーを主要AIコーディングツール(MCPクライアント)に接続するための入口だ。「デザインからコードへのコンテキストをあらゆる場所に追加」をコンセプトに掲げ、Claude Code、Claude、Cursor、VS Code、Codex(OpenAI)、Windsurf、Kiro(Amazon)、Replit、Warp、Firebender、Factory、Augment、Google Gemini CLI、Atlassian Studio、Android Studio、Amazon Q、OpenHands、Zed、ServiceNowビルドエージェントの19クライアントを掲載している。各クライアントのページでは、Figma Design・Figma Make・FigJamそれぞれへの対応状況と、リモート/ローカル(デスクトップ)サーバーへの対応が示される。
背景 — Config 2026とデザイン→コードのコンテキストギャップ
Figmaは2026年6月24日開催のカンファレンス「Config 2026」で、MCP関連の強化を発表した。内容にはデザインエージェントのMCP接続や、Motion(アニメーション)の書き出し機能などが含まれる。Figma MCPサーバーによるキャンバスへの書き込み機能自体は、2026年2月のClaude Codeとのパートナーシップに端を発するもので、当初はClaude Code限定の提供だったが、その後Cursor・Windsurfもベータ対応に加わった。背景にあるのは、デザインファイルとコード実装の間でコンテキストが分断されがちだという課題で、MCPを介してデザインの構造情報をAIコーディングツールに直接渡すことで、この分断を埋めようとする動きが広がっている。
Figma MCPサーバーでできること
Figma MCPサーバーには、HTTP+OAuth認証で接続するリモートサーバー(https://mcp.figma.com/mcp)と、Figmaデスクトップアプリが提供するデスクトップ(ローカル)サーバー(http://127.0.0.1:3845/mcp)の2種類がある。主な機能は次のとおりだ。
- 選択フレームからのコード生成
- デザインコンテキスト抽出(変数・コンポーネント・レイアウトデータ)
- Figma Design/FigJamキャンバスへの書き込み(フレーム・コンポーネント・変数・オートレイアウトの作成/更新。リモート限定・ベータ機能で、現在は無料だが将来は利用量ベースの課金が予定されている)
- Code Connect統合による実コンポーネントの再利用
- FigJam/Makeファイルのリソース取得
- Skills(MCPツール呼び出しの推奨手順をパッケージ化したエージェント向けガイド)
| 項目 | リモートサーバー | デスクトップサーバー |
|---|---|---|
| URL | https://mcp.figma.com/mcp | http://127.0.0.1:3845/mcp |
| 認証方式 | HTTP+OAuth | Figmaデスクトップアプリ経由 |
| 必要プラン | 全プラン・全シートで利用可 | 有料プランのDevシートまたはFullシート |
| 書き込み対応 | 対応(ベータ・現在無料、将来は利用量ベース課金を予定) | 非対応(キャンバス書き込みはリモート限定) |
| 推奨用途 | Figma公式が「大多数のユーザーにとって最良の選択」と推奨 | Figmaデスクトップアプリを使うローカル環境向け |
クライアント別セットアップ手順
Claude Code
推奨方法は公式プラグインのインストールだ。
claude plugin install figma@claude-plugins-official手動で設定する場合は、以下のコマンドでリモートサーバーを追加する。
claude mcp add --transport http figma https://mcp.figma.com/mcp全プロジェクトで共通の設定にしたい場合は --scope user を付ける。Figmaデスクトップアプリのローカルサーバーに接続する場合は、以下のように別名で追加する。
claude mcp add --transport http figma-desktop http://127.0.0.1:3845/mcp設定後は /mcp コマンドを実行し、Authenticateを選択してOAuth認証を行い、接続を確認する。より詳細なMCP設定の考え方はClaude CodeのMCP連携ガイドでも解説している。
Codex(OpenAI)
推奨方法は、CodexアプリのPluginsセクションでfigmaプラグインを追加し、OAuth認証を許可する方法だ。CLIから手動で追加する場合は以下のコマンドを使う。
codex mcp add figma --url https://mcp.figma.com/mcpCursor
推奨方法は、エージェントチャットで以下のコマンドを実行する方法だ。
/add-plugin figma手動で設定する場合は、Figmaカタログに掲載されているディープリンクからCursorのMCP設定画面を開いてインストールし、OAuth認証を行う。
Devin(Cognition)
DevinはFigmaの公式MCPカタログには掲載されていないが、Devin側のMCP MarketplaceにFigmaの公式リモートサーバーが用意されている。設定は「Settings > Connections > MCP servers」からマーケットプレイスでFigmaを選び「Enable」を実行し、ブラウザでOAuth認証を行う流れだ。利用時は、DevinにFigmaファイルのURLを必ず渡す必要がある(リンク共有が前提の設計になっている)。なお管理者権限があれば「Add a custom MCP」からSTDIO/SSE/HTTPの任意のMCPサーバーを追加することもできる。
4クライアント比較
| クライアント | 推奨セットアップ | 手動セットアップ | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| Claude Code | claude plugin install figma@claude-plugins-official | claude mcp add --transport http figma https://mcp.figma.com/mcp | /mcpでOAuth認証。--scope userで全プロジェクト共通化可。デスクトップサーバーへの接続も可能 |
| Codex(OpenAI) | Codexアプリの Plugins セクションで figma を追加 | codex mcp add figma --url https://mcp.figma.com/mcp | 追加後にOAuth許可が必要 |
| Cursor | エージェントチャットで /add-plugin figma | Figmaカタログのディープリンクからインストール | インストール後にOAuth認証が必須 |
| Devin(Cognition) | Settings > Connections > MCP servers でFigmaを「Enable」 | 「Add a custom MCP」でSTDIO/SSE/HTTPの任意サーバーを追加(管理者向け) | 公式カタログには非掲載。利用時はFigmaファイルのURLを必ず渡す必要がある |
中小企業・受託開発の実務での使いどころ
受託開発や小規模なチームでは、デザインカンプから実装までの橋渡しに工数がかかりやすい。Figma MCPサーバーを使えば、デザインの変数・コンポーネント・レイアウト情報をAIコーディングツールに直接渡せるため、選択したフレームから実装コードを生成したり、既存のデザインシステムとの整合性を保ちながらコンポーネントを再利用したりする作業を効率化できる可能性がある。とくにCode Connect統合を使えば、Figma上のコンポーネントと実際のコードコンポーネントを紐づけられるため、デザインとコードの乖離を防ぎやすくなる。なお、FigmaはPayload CMSを傘下に収めるなど周辺エコシステムを拡大しており、この動きについてはPayload CMS(Figma傘下)の解説でも取り上げている。
Figma MCPサーバーの利用に料金はかかりますか?
リモートサーバーは全プラン・全シートで利用できる。キャンバスへの書き込み機能は現在ベータかつ無料で提供されているが、将来的には利用量ベースの課金が予定されている。デスクトップサーバーを使う場合は、有料プランのDevシートまたはFullシートが必要になる。
ローカル(デスクトップ)とリモート、どちらを使うべきですか?
Figma公式は、リモートサーバーを「大多数のユーザーにとって最良の選択」として推奨している。全プラン・全シートで利用でき、セットアップもHTTP+OAuth接続のみで完結する。デスクトップサーバーは、Figmaデスクトップアプリと連携したローカル環境での利用が前提で、有料プランのDevシートまたはFullシートが必要になる。
セキュリティやアクセス権はどうなりますか?
接続はOAuth認証を通じて行われ、各クライアントはFigmaアカウントの権限の範囲内でファイルにアクセスする。Devinのようにファイルへのアクセスにあたって明示的にFigmaファイルのURLを渡す設計のクライアントもあり、アクセス範囲をリンク共有単位で限定できる。管理者向けには、STDIO/SSE/HTTPの任意のMCPサーバーを追加できる仕組みを用意しているクライアントもある。
まとめ
Figma MCPカタログは、Figma MCPサーバーを19種類のAIコーディングツールに接続するための公式入口であり、各クライアントのセットアップ手順や対応範囲を一覧できる。リモートサーバーは全プラン・全シートで利用でき、Figma公式も推奨する選択肢だ。一方、デスクトップサーバーやキャンバスへの書き込みなど一部機能には、プランや対応クライアントの制約がある。Claude Code・Codex・Cursor・Devinのように、セットアップ方法やコマンド、認証の流れはクライアントごとに異なるため、利用するツールの公式ドキュメントで最新の手順を確認しておきたい。
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