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株式会社オブライト
Business DX2026-08-27約7分で読めます

グループウェアの費用相場と選び方|サイボウズ・kintone・M365比較

サイボウズOffice・kintone・Google Workspace・Microsoft 365などを対象に、スケジュール共有・設備予約・回覧板やワークフロー・掲示板の費用相場と選び方を整理しました。クラウド版とオンプレ版の違いや、予定未入力・二重管理・退職者アカウント放置といった失敗例も解説します。


グループウェアの費用は、対象人数と機能範囲によって月額数百円から数千円まで幅があります。サイボウズOffice・kintone・desknet's NEO・Google Workspace・Microsoft 365のようなツールは、社内チャットとは異なり、スケジュール共有・会議室や車両などの設備予約・回覧板やワークフロー(稟議・申請)・掲示板といった、組織運営の基盤となる機能を担います。2026年8月時点の各社公開情報をもとに、費用相場と選び方の判断基準を整理します。

グループウェアとチャットツールの違い

グループウェアと社内チャットは役割が異なります。チャットは「今すぐ伝える」ための即時性重視のツールで、Slack・Teams・Chatworkなどがこれにあたります。一方グループウェアは、スケジュールや設備の空き状況、稟議の承認履歴、社内規程やお知らせといった「組織として蓄積・共有すべき情報」を扱う基盤です。両者は併用されることが多く、チャットツール選びの費用感については社内チャットの費用と選び方で別途整理していますので、本記事ではグループウェア本来の機能に絞って解説します。

グループウェア本来の4つの機能

グループウェアの中核機能は大きく4つに分類できます。第一に、社員・部署・会議室の予定を一覧できるスケジュール共有機能です。誰がいつ外出・出張中か、いつなら打ち合わせを入れられるかが一目で分かるようになります。第二に、会議室・車両・プロジェクターなどの共有設備を重複なく予約できる設備予約機能です。第三に、社内規程や安全確認、休暇申請、稟議書などを電子化する回覧板・ワークフロー機能です。紙の稟議書を回して押印を集める運用から、承認状況が誰でも確認できる電子承認への切り替えが主な目的になります。第四に、全社や部署向けのお知らせを掲示する掲示板機能です。これらは単体のスケジューラーアプリやSaaSでも部分的に代替できますが、複数のツールに機能が分散すると二重入力や情報の見落としが起きやすくなります。

主要5製品の費用目安(2026年8月時点)

以下の数値は各社が公開している料金体系をもとにした目安であり、契約形態やユーザー数、キャンペーンの有無によって変動します。契約前には必ず各社の公式サイトで最新プランを確認してください。

製品提供形態月額目安(1ユーザー)初期費用目安特徴
サイボウズ Officeクラウド/パッケージ(オンプレ)クラウド版は500〜1,000円程度パッケージ版は数十万円〜、クラウド版は原則不要スケジュール・回覧板・設備予約など純粋なグループウェア機能に特化
kintoneクラウド1,500円前後+アプリ利用料が加算される場合あり原則不要(初期の業務アプリ設計費用は別途発生しうる)業務アプリ構築寄りで、グループウェア機能は必要に応じて追加する形
desknet's NEOクラウド/パッケージ(オンプレ)クラウド版は500〜900円程度パッケージ版は数十万円〜スケジュール・ワークフロー・掲示板など標準機能が最初からまとまっている
Google Workspaceクラウド800〜3,000円程度(プランにより幅あり)原則不要カレンダー中心で、回覧板やワークフローは標準機能が薄く追加設定が必要になりやすい
Microsoft 365クラウド900〜3,000円程度(プランにより幅あり)原則不要Outlookカレンダー・Teamsと連携しやすいが、稟議・回覧板系は別ツール併用が前提になりやすい

クラウド版とオンプレミス版、どちらを選ぶか

サイボウズOfficeやdesknet's NEOのように、クラウド版とオンプレミス(パッケージ)版の両方を提供している製品もあります。クラウド版は初期費用を抑えられ、サーバー管理の手間もかからないため、情報システム担当者が専任でいない中小企業には基本的にクラウド版が向いています。月額課金のため、社員数が増減した際もプランの見直しがしやすい点もメリットです。一方、社内ネットワークから外に出したくない情報を扱う、あるいは社内サーバーで一元管理したい事情がある会社では、オンプレミス版が選択肢になります。ただしオンプレミス版は初期費用に加えて、サーバーの保守・バックアップ・OSアップデートといった運用負担が継続的に発生する点に注意が必要です。過去にオンプレミス版を導入した会社が、サーバーの老朽化やサポート終了を機にクラウド版へ移行するケースも増えています。

選び方の判断基準

第一の判断軸は、既に契約しているOfficeソフトやメール環境との相性です。Microsoft 365やGoogle Workspaceを既に契約している会社であれば、追加のグループウェアを契約する前に、カレンダーや共有ドライブなど標準機能でどこまで代替できるかを確認する価値があります。Google WorkspaceとMicrosoft 365の比較も参考にしてください。第二の判断軸は、稟議・申請のワークフローをどこまで電子化したいかです。紙の稟議書や口頭確認が多く残っている会社は、サイボウズOfficeやdesknet's NEOのような回覧板・ワークフロー機能が標準搭載された製品のほうが導入がスムーズです。より高度な承認ルートや外部システムとの連携まで見据える場合は、ワークフローシステムの費用相場で単体のワークフローシステムとの比較も検討してください。第三の判断軸は、社員数と部署構成です。数十名規模で部署が少ない会社であれば、機能を絞ったシンプルな製品のほうが定着しやすく、逆に複数拠点・多階層の承認ルートが必要な会社は、ワークフロー機能の柔軟性を優先して選ぶ必要があります。

Microsoft 365やGoogle Workspaceの契約有無と標準機能で足りるかを起点に、追加契約なしの運用・kintone等での機能追加・専用グループウェアのいずれを選ぶかを示す判断フロー図

導入時のチェックリスト

- 現在バラバラに管理されているスケジュール・設備予約・稟議・お知らせを洗い出したか
- 既に契約しているMicrosoft 365・Google Workspaceの標準機能で代替できないか確認したか
- クラウド版とオンプレミス版のどちらが自社の運用体制に合うか判断したか
- 稟議・申請フローの承認ルートを事前に整理したか
- 入社・異動・退職時のアカウント発行・停止の担当者と手順を決めたか
- 全社員が予定を入力する運用ルールを周知する準備ができているか
- 既存の紙の回覧板・掲示板を段階的にどう移行するか計画したか
- 無料トライアル期間中に実際の運用フローで試したか

ありがちな失敗パターン

グループウェア導入でよく見られる失敗の筆頭は、一部の社員しか予定を入力せず、スケジュール共有が形骸化するケースです。全社的に「予定は必ず入力する」というルールを浸透させないと、せっかく導入しても紙の掲示板や口頭確認と併用する「二重管理」状態が続いてしまいます。特に管理職ほど予定を入力しない傾向があり、部下が上司の空き時間を把握できずに調整が滞る、といった弊害も起きがちです。次に多いのが、退職・異動した社員のアカウントを停止し忘れ、稟議の承認権限や社内情報へのアクセスがそのまま残ってしまうケースです。アカウントの棚卸しを定期的に行う運用が欠かせません。また、設備予約機能を使わずに口頭やホワイトボードでの予約を続けてしまい、会議室のダブルブッキングが解消されないケースもよく見られます。最後に、機能が豊富な製品を選びすぎて、現場が使いこなせずに一部機能しか稼働しない「宝の持ち腐れ」状態になるケースです。自社の業務量に見合った機能範囲の製品を選ぶことが、費用対効果を高める近道です。

よくある質問

グループウェアと社内チャットは両方契約する必要がありますか。

必ずしも両方必要というわけではありませんが、役割が異なるため、多くの中小企業は両方を併用しています。即時の連絡はチャット、予定・設備予約・稟議・お知らせはグループウェアという形で使い分けるのが一般的です。導入順としては、社内の情報共有の混乱が大きい方(チャットとグループウェアのどちらか)から着手する会社が多いようです。

無料で使えるグループウェアはありますか。

一部の製品には無料プランやトライアル期間が用意されていますが、利用人数や機能に制限があるのが一般的です。まずは無料プランやトライアルで実際の運用フローを試し、必要な機能が揃っているか確認したうえで有料プランへの移行を検討するのが現実的です。

社員数が少ない会社でもグループウェアは必要ですか。

社員が数名で全員が同じ場所で働いている場合は、無理に導入する必要はありません。複数の拠点やプロジェクトが並行して動くようになり、誰がいつ何をしているか見えづらくなってきた段階で検討する価値が出てきます。

途中で製品を乗り換えることはできますか。

可能ですが、蓄積したスケジュール履歴や稟議の承認履歴、掲示板の投稿などのデータ移行が必要になるため、乗り換えにはそれなりの手間とコストがかかります。契約前に、将来的なデータエクスポートのしやすさも確認しておくと安心です。

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