会社のPCが起動しない・ネットに繋がらないときの切り分け手順
会社のPCが起動しない・ネットに繋がらないときの切り分け手順を解説。「一人だけか全員か」で原因の半分は絞れます。ルーターの正しい再起動順、PCの症状別対処とやってはいけないこと、業務を止めないための応急運用、修理と買い替えの判断目安まで。
結論:「一人だけか、全員か」で原因の半分は絞り込める
PCが起動しない、ネットに繋がらないというトラブルは焦りがちですが、対応の第一歩はシンプルです。まず自分の席・自分のPCだけの症状か、オフィス全体で起きているかを確認してください。全員に起きていれば回線やルーターなど「共通の設備」が疑わしく、自分だけであればPC本体やケーブル、Wi-Fi接続設定に原因がある可能性が高くなります。この見極めだけで、無駄な作業(一人で何十分もPCを分解する等)を避けられます。
「ネットに繋がらない」の切り分けフロー表
| 状況 | 疑われる原因 | 最初にすること |
|---|---|---|
| オフィス全員が全サービス(メール・Web・社内システム)に繋がらない | 回線障害・ルーター/ONUの不具合 | ルーター・ONUの再起動、契約回線会社の障害情報確認 |
| 自分のPCだけ繋がらない | LANケーブルの緩み・Wi-Fi設定・PCのネットワーク不調 | ケーブルの挿し直し、Wi-Fiの再接続、PCの再起動 |
| 特定のサービス(クラウド会計・特定サイト等)だけ繋がらない | サービス提供元のサーバー障害 | サービスの公式ステータスページ・SNSで障害情報を確認 |
| 有線は繋がるがWi-Fiだけ繋がらない | Wi-Fiルーターの電波不調・混雑 | ルーターの再起動、他の端末で同じWi-Fiに繋がるか確認 |
ルーター・ONUの正しい再起動手順
- ①ルーター・ONU(回線終端装置)の両方の電源プラグを抜く
- ②30秒〜1分ほど待つ(すぐ挿し直すと再起動が完了しないことがある)
- ③ONU→ルーターの順に電源を入れ、それぞれのランプが正常点灯するまで1〜2分待つ
- ④正常点灯を確認してからPCやスマホで接続を試す
焦って何度も電源を入れ直すと、かえって復旧が遅れることがあります。ランプの色や点滅パターンは機器ごとに異なるため、本体やマニュアルに記載された「正常時の状態」と見比べながら待つのがポイントです。
PCが起動しない場合の症状別チェック
| 症状 | 考えられる原因 | 対処の目安 |
|---|---|---|
| 電源ボタンを押しても無反応・ランプもつかない | 電源ケーブル・電源タップの不良、内部電源の故障 | ケーブル・タップを別の物に交換して試す |
| 電源は入るが画面に何も映らない | モニターケーブルの接触不良、グラフィック関連の不具合 | ケーブルの挿し直し、モニターの電源・入力切替を確認 |
| ロゴ画面や読み込み中の表示で止まって進まない | OSの不具合、ストレージ(SSD/HDD)の異常 | 10分ほど待っても変わらなければ強制終了せず記録して有識者に相談 |
| 異音(カチカチ、キーキー等)がする | ハードディスクの物理的な故障の可能性 | 電源を切り、それ以上の通電・再起動を繰り返さない |
- 異音がするPCへの通電を続けない(データ復旧の可能性を下げてしまう)
- わからないまま分解・部品の抜き差しをしない
- 「直るかも」で強制終了・再起動を何度も繰り返さない
- パスワードやセキュリティ設定を自己判断で変更しない
業務が止まる場合の応急運用
修理や復旧に時間がかかりそうな場合は、まず「止まっている業務を何で代替するか」を決めることが重要です。回線障害であれば、スマートフォンのテザリング機能を使って最低限のメール・クラウドサービスへのアクセスを確保する、社内で1台だけ4G/5G回線のモバイルルーターを共有するなどの応急対応が有効です。こうした「止まったときにどう業務を続けるか」をあらかじめ決めておく考え方をBCP(事業継続計画)と呼びます。詳しくは中小企業のためのIT-BCP基本で、平時に準備しておくべきポイントを確認しておくと、次回以降のトラブル時に落ち着いて対応できます。
修理と買い替えの判断目安
| 判断材料 | 修理が向くケース | 買い替えが向くケース |
|---|---|---|
| 購入からの年数 | 3年未満 | 5年以上(部品の供給終了リスクも) |
| 症状 | 特定パーツ(電源・メモリ等)の不良 | ストレージの物理故障、複数箇所の不調が同時発生 |
| 見積もり額 | 買い替え費用の半額以下 | 買い替え費用の半額を超える |
| 業務への影響度 | 予備機で当面しのげる | 即時に業務が止まり代替が難しい |
ひとりで抱え込まない体制づくり
IT担当が実質一人しかいない、あるいは兼任で手一杯という中小企業は少なくありません。トラブルのたびに一人で全て判断・対応していると、対応の遅れや心身の負担につながります。日頃から「壊れたときにどこに聞くか」の連絡先リストを整備し、修理業者や保守契約先、周囲に相談できる相手を確保しておくことが重要です。詳しい体制づくりのヒントはひとり情シスのためのサバイバルガイドにまとめています。
よくある質問(FAQ)
PCの電源ランプはついているのに画面が真っ暗です。故障ですか?
故障とは限りません。モニターの電源が入っていない、入力切替(HDMI/DisplayPort等)が違う、ケーブルが緩んでいるといった単純な原因であることも多いです。まずモニター単体の電源と入力設定を確認してください。
ネットが繋がらないとき、ルーターの再起動以外に自分でできることはありますか?
LANケーブルがしっかり挿さっているか、Wi-Fiの場合は正しいネットワーク名(SSID)に接続されているかを確認してください。また他のPCやスマホで同じネットワークに繋がるか試すと、原因がPC側か回線側かの切り分けに役立ちます。
異音がするパソコンはどれくらい急いで対応すべきですか?
ハードディスクからの異音は物理的な故障のサインであることが多く、使い続けるほどデータが読み出せなくなるリスクが高まります。重要なデータがある場合は、すぐに電源を切り、それ以上の通電を避けて専門業者に相談することをおすすめします。
社内に詳しい人がいない場合、どこに相談すればいいですか?
パソコン本体のメーカーサポート、購入した販売店、あるいは地域のIT保守サービス会社が主な相談先です。日頃から緊急時に電話できる保守契約先を1つ決めておくと、トラブル時に慌てずに済みます。
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