Gemini 3.8 Flash/Cyberとは 料金・ベンチマーク・Cyber版の位置づけ
Gemini 3.8 Flashは2026年9月2日発表のGoogle製モデル。料金は1Mトークンあたり入力$0.75・出力$3.75で3.7 Flash据え置きだが、12月31日までの導入価格で以降は倍増する。1Mコンテキスト、主要ベンチマーク、限定提供のCyber版の位置づけまでを最速で整理する。
Gemini 3.8 Flashは、Google(Google DeepMind)が2026年9月2日に発表したモデルである。Flash系としては6週間で3回目のリリースというハイペースで、料金は1Mインプットトークンあたり$0.75、1Mアウトプットトークンあたり$3.75とGemini 3.7 Flashから据え置きになった。ただしこれは2026年12月31日までの導入期間価格であり、以降は$1.50/$7.50に倍増する点は変わらない。同時に、脆弱性検出・自動パッチ生成に特化した姉妹モデル「Gemini 3.8 Flash Cyber」も発表されている。
3.7 Flashからの変更点
コンテキストウィンドウは引き続き入力100万トークン、最大出力は約65,000トークン(約1,600ページ相当)で、テキスト・画像・音声・動画・PDF入力に対応するマルチモーダルモデルである。Gemini 3.6 Flashや3.7 Flashからの主な変更点は、コーディング・セキュリティ関連ベンチマークでの明確な伸びと、セキュリティ特化の姉妹モデルCyberの新設である。知識カットオフは公表されていない。

料金
料金体系は3.7 Flashと同じく導入価格と標準価格の2段階になっている。1ドル=約150円換算の概算も併記する。
| 項目 | 導入価格(〜2026/12/31) | 標準価格(2027/1/1〜) | 概算円換算(導入価格) |
|---|---|---|---|
| インプット | $0.75 / 1Mトークン | $1.50 / 1Mトークン | 約113円 / 1Mトークン |
| アウトプット | $3.75 / 1Mトークン | $7.50 / 1Mトークン | 約563円 / 1Mトークン |
3.7 Flashと同額のまま据え置かれた形だが、2026年12月31日を境に単価が2倍になる点は変わらない。長期の利用計画やコスト試算を立てる際は、2027年以降の標準価格を前提に見積もっておく必要がある。
ベンチマーク
公式発表では、推論・コーディング・セキュリティ領域での結果が示されている。
| ベンチマーク | 結果 |
|---|---|
| HLE-Verified | 54.9% |
| CWE-Benchパッチ生成(pass@1) | 47.2% |
| 実世界の脆弱性検出成功率 | 20言語で70%超 |
| DeepSWE v1.1 | 多くのより大きなフロンティアモデルを上回る |
| Vals Finance Agent V2 / Harvey Legal Agent Benchmark | 3.7 Flash・他フロンティアモデルを上回る |
| CyberGym(脆弱性発見) | フロンティア級 |
HLE-Verifiedの54.9%は多段推論・STEM/専門領域の指標で、DeepSWEやCyberGymの結果は自律的なソフトウェア開発・脆弱性発見のタスクで既存のより大きなモデルに匹敵、あるいは上回る水準にあることを示している。詳細な内部スコアは非公表の項目もあり、公式発表の記述をそのまま引用している点に留意されたい。
Gemini 3.8 Flash Cyberとは
Gemini 3.8 Flash Cyberは、脆弱性検出と自動パッチ生成に特化したセキュリティ専用の姉妹モデルである。Chrome Securityチームは、Chromeの脆弱性に対して「最良の商用モデルの2.6倍の正しいパッチを生成した」と報告している。ただしCyberは一般公開されておらず、Fairwind Programという限定提供の枠組みを通じて、信頼できる政府機関・重要インフラ事業者・ソフトウェアメンテナに優先アクセスが提供される申請制のプログラムとなっている。誰でもAPIキーを取得して使える通常のFlashモデルとは提供形態が異なる点に注意が必要である。
どこで使えるか
Gemini 3.8 FlashはGoogle AI Studio、Android Studio、Gemini API、Gemini Enterprise、Googleスプレッドシート、Geminiアプリで利用できる。Gemini 3.5 Flash / Omniからの流れを汲む形で、Flash系モデルは提供チャネルを段階的に広げてきている。一方、Cyberは前述の通りFairwind Program経由の限定提供であり、一般提供チャネルには含まれていない。
使いどころの判断
- コーディングエージェント用途: DeepSWE v1.1やCWE-Benchのパッチ生成結果は、低コストで主要モデルと競合する水準を示しており、コード生成・修正を伴うエージェントタスクの候補になる
- 長文コンテキスト処理: 入力100万トークン・出力約65,000トークンの枠は据え置きのため、長い仕様書やコードベース全体を渡す用途は3.7 Flashと同様に扱える
- マルチモーダル入力: テキストに加え画像・音声・動画・PDFを扱えるため、資料横断のレビューや議事録処理などにも応用できる
- コスト試算の注意: 現在の$0.75/$3.75は2026年12月31日までの導入価格である。年をまたぐ運用を前提にした費用試算では、2027年以降は$1.50/$7.50になる前提で計算しておかないと、実際の請求額が想定の2倍になり得る
よくある質問
Gemini 3.8 Flashの料金はGemini 3.7 Flashと同じですか
2026年12月31日までの導入価格は同額です(入力$0.75・出力$3.75/1Mトークン)。ただし2027年1月1日以降は標準価格の$1.50/$7.50に倍増します。
コンテキストウィンドウはどれくらいですか
入力は約100万トークン、最大出力は約65,000トークン(約1,600ページ相当)です。テキスト・画像・音声・動画・PDF入力に対応します。
Gemini 3.8 Flash Cyberは誰でも使えますか
いいえ。Cyberは一般公開されておらず、Fairwind Programという限定提供の枠組みを通じて、信頼できる政府機関・重要インフラ事業者・ソフトウェアメンテナに優先アクセスが提供される申請制のプログラムです。
Gemini 3.8 Flash Cyberの強みは何ですか
脆弱性検出と自動パッチ生成に特化しており、Chrome Securityチームは、Chromeの脆弱性に対して最良の商用モデルの2.6倍の正しいパッチを生成したと報告しています。
どこで利用できますか
Google AI Studio、Android Studio、Gemini API、Gemini Enterprise、Googleスプレッドシート、Geminiアプリで利用できます。知識カットオフは公表されていません。
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