2026年4月ローカルLLM最新全体像 — 主要10モデル完全比較ガイド【Ollama対応表付き】
2026年4月時点の主要ローカルLLM10モデルを徹底比較。SWE-benchスコア・日本語性能・VRAM要件・Ollamaコマンド・ライセンスを一覧化。Gemma 4、Llama 4、Qwen 3.5、GLM-5.1、Kimi K2.5、MiniMax M2.5など最新モデルを網羅したガイド。
2026年4月のローカルLLM革命 — オープンソースがクローズドモデルを超えた
2026年4月、ローカルLLMはクローズドモデルとの性能差をほぼ解消し、コーディング分野では一部で超越した。GLM-5.1はSWE-bench ProでGPT-5.4を超えるスコアを記録し、Kimi K2.5はSWE-bench 76.8%、MiniMax M2.5は80.2%を達成。Claude Opus 4.6のSWE-benchスコアに肉薄している。コスト・プライバシー・オフライン稼働というローカルLLMの強みに、最高水準の知性が加わった。本記事では2026年4月時点の主要10モデルを徹底解説する。
主要10モデル総合比較テーブル(2026年4月時点)
以下の表は2026年4月10日時点の情報に基づく。VRAM(Q4)はINT4量子化時のGPUメモリ目安。
| モデル | 開発元 | パラメータ | Active | ライセンス | SWE-bench | Ollama | VRAM(Q4) | 日本語 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Gemma 4 31B | 31B | 31B | Apache 2.0 | — | ○ | 20GB | ○ | |
| Gemma 4 26B MoE | 26B | 4B | Apache 2.0 | — | ○ | 16GB | ○ | |
| Llama 4 Scout | Meta | 109B | 17B | Meta | — | ○ | 61GB | △ |
| Llama 4 Maverick | Meta | 400B | 40B | Meta | — | ○ | 224GB | △ |
| Qwen 3.5-9B | Alibaba | 9B | 9B | Apache 2.0 | — | ○ | 6GB | ◎ |
| Qwen 3.5-397B | Alibaba | 397B | 17B | Apache 2.0 | — | ○ | — | ◎ |
| GLM-5.1 | Z.ai | 744B | 40B | MIT | 58.4% | ○ | — | △ |
| Kimi K2.5 | Moonshot | 1T | 32B | MIT | 76.8% | ○ | — | △ |
| MiniMax M2.5 | MiniMax | 230B | 10B | Modified MIT | 80.2% | ○ | — | △ |
| Mistral Small 4 | Mistral AI | 119B | 6.5B | Apache 2.0 | — | △ | 60〜70GB | ○ |
2026年4月ローカルLLMポジショニングマップ
コーディング能力ランキング — SWE-bench・HumanEval・LiveCodeBench比較
コーディング性能は2026年のローカルLLM競争の最前線。以下は主要ベンチマークによる順位。
| 順位 | モデル | SWE-bench Verified | HumanEval | LiveCodeBench | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | MiniMax M2.5 | 80.2% | 96.8% | 78.4% | Claude Opus 4.6に肉薄 |
| 2 | Kimi K2.5 | 76.8% | 95.1% | 75.2% | 1Tパラメータ、MoE |
| 3 | GLM-5.1 | 58.4% | 91.3% | 68.7% | GPT-5.4超え |
| 4 | Qwen 3.5-397B | — | 89.6% | 65.3% | Apache 2.0で商用可 |
| 5 | Mistral Small 4 | — | 85.2% | 60.1% | 小型で高効率 |
| 6 | Llama 4 Maverick | — | 82.7% | 57.8% | Meta公式 |
| 7 | Gemma 4 31B | — | 78.5% | 52.3% | Google製、日本語も可 |
| 8 | Qwen 3.5-9B | — | 74.2% | 48.6% | 6GBで動く驚異的効率 |
日本語性能ランキング — 2026年4月最新評価
日本語タスクでの品質は開発元の言語戦略が大きく影響する。Qwen系は201言語対応で2026年も日本語最強クラスを維持している。
| 順位 | モデル | 日本語品質 | 対応言語数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Qwen 3.5シリーズ | ◎最高 | 201言語 | 日本語自然文・コード生成とも最高水準 |
| 2 | Gemma 4 31B/26B | ○良好 | 140+言語 | ビジネス文書・技術文書OK |
| 3 | Mistral Small 4 | ○良好 | 公式11言語 | 日本語含む、品質安定 |
| 4 | Llama 4 Scout/Maverick | △普通 | 12言語 | 日本語は非最適化、使用可だが精度低め |
| 5 | GLM-5.1/Kimi K2.5/MiniMax | △普通 | — | 中国語・英語重視、日本語は副次的 |
ハードウェア要件別おすすめモデル
手持ちのGPU・RAMに合わせて最適なモデルを選ぶことが実用化の第一歩。以下はINT4量子化(Q4)を前提とした目安。
| VRAM / RAM | おすすめモデル | 用途 |
|---|---|---|
| 8GB | Qwen 3.5-9B (Q4), Gemma 4 E4B | チャット、軽量コード補完 |
| 16GB | Gemma 4 26B MoE (Q4), Qwen 3.5-14B | 日本語文書作成、RAG |
| 24GB | Gemma 4 31B (Q4), Llama 4 Scout (Q4) | 高品質テキスト生成、マルチモーダル |
| 48〜64GB | Mistral Small 4 (Q4), Qwen 3.5-35B | 高度なコーディング、エージェント |
| 128GB以上 | Llama 4 Maverick, Qwen 3.5-397B | エンタープライズ、大規模推論 |
| クラウドサーバー | GLM-5.1, Kimi K2.5, MiniMax M2.5 | 最高水準コーディング、744B〜1T |
Ollamaコマンド一覧 — 全10モデル対応表
Ollama v0.20.5以降を使用。`ollama pull`でモデルをダウンロードし、`ollama run`で即起動できる。
| モデル | pullコマンド | runコマンド | 備考 |
|---|---|---|---|
| Gemma 4 31B | `ollama pull gemma4:31b` | `ollama run gemma4:31b` | マルチモーダル対応 |
| Gemma 4 26B MoE | `ollama pull gemma4:26b-moe` | `ollama run gemma4:26b-moe` | MoE高効率 |
| Llama 4 Scout | `ollama pull llama4:scout` | `ollama run llama4:scout` | 109B MoE |
| Llama 4 Maverick | `ollama pull llama4:maverick` | `ollama run llama4:maverick` | 400B要サーバー |
| Qwen 3.5-9B | `ollama pull qwen3.5:9b` | `ollama run qwen3.5:9b` | 6GB〜で動作 |
| Qwen 3.5-397B | `ollama pull qwen3.5:397b` | `ollama run qwen3.5:397b` | 要大容量RAM |
| GLM-5.1 | `ollama pull glm5.1:40b-active` | `ollama run glm5.1:40b-active` | Active 40B版 |
| Kimi K2.5 | `ollama pull kimi-k2.5:32b-active` | `ollama run kimi-k2.5:32b-active` | Active 32B版 |
| MiniMax M2.5 | `ollama pull minimax-m2.5:10b-active` | `ollama run minimax-m2.5:10b-active` | Active 10B版 |
| Mistral Small 4 | `ollama pull mistral-small4` | `ollama run mistral-small4` | △対応確認中 |
ライセンス比較 — 商用利用・再配布・改変の可否
ライセンスはビジネス利用時の最重要チェックポイント。特にMeta LicenseとModified MITは細かな制限がある。
| ライセンス | モデル例 | 商用利用 | 再配布 | 改変 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| Apache 2.0 | Gemma 4, Qwen 3.5, Mistral Small 4 | ○ | ○ | ○ | 最も自由度が高い。特許使用権も含む |
| MIT | GLM-5.1, Kimi K2.5 | ○ | ○ | ○ | シンプルで自由。著作権表示が必要 |
| Modified MIT | MiniMax M2.5 | 条件付き | ○ | ○ | 独自条項あり。月間1億ユーザー超えは要相談 |
| Meta License | Llama 4 Scout/Maverick | 条件付き | △ | △ | MAU7億超の企業は別途ライセンス必要 |
2026年の5大トレンド — ローカルLLMはどこへ向かうか
2026年のローカルLLM市場を形成する5つの構造変化を解説する。
トレンド1: MoE(Mixture of Experts)の主流化 Llama 4、Gemma 4 MoE、Qwen 3.5-397B、Kimi K2.5など主要モデルが軒並みMoEアーキテクチャを採用。全パラメータを使わず必要な専門家(Expert)のみ起動することで、巨大モデルでも消費VRAM・レイテンシを抑制できる。109BパラメータのLlama 4 Scoutが17B相当のVRAMで動く仕組みがMoEだ。 トレンド2: マルチモーダルのデフォルト化 テキストだけでなく画像・動画・音声を扱えるマルチモーダル機能が標準装備になりつつある。Gemma 4はカメラ入力・スクリーンショット解析に対応し、Llama 4 ScoutはOmni(全感覚)モデルとして公開された。 トレンド3: 中国AI勢の台頭 Qwen(Alibaba)、DeepSeek、GLM(Z.ai)、Kimi(Moonshot AI)、MiniMax — 中国発モデルがSWE-benchやコーディングベンチマークの上位を独占しつつある。特にオープンウェイトでMITライセンスで公開するアプローチが西側コミュニティに支持されている。 トレンド4: コーディング能力でクローズドモデルを超越 MiniMax M2.5のSWE-bench 80.2%はClaude Opus 4.6に迫り、Kimi K2.5の76.8%はGPT-5.4を上回る。2025年まで「クローズドモデルのほうがコードが書ける」という常識が、2026年4月に崩れた。 トレンド5: エッジ/モバイルモデルの充実 Gemma 4 E4B(わずか4Bアクティブ)はスマートフォンや組み込みデバイスでの動作を想定。Apple Silicon(M4 Pro以上)でもOllama経由で高品質LLMを動かせる時代が到来している。
用途別モデル選択フロー
コスト比較 — ローカルLLM vs クラウドAPI月間シミュレーション
月間100万トークン処理を想定した場合のコスト試算。ローカルLLMは初期投資が必要だが、長期では大幅に有利。
| 方式 | 月間コスト(推定) | 初期費用 | プライバシー | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| GPT-5.4 API | 約3万〜8万円 | 0円 | △クラウド送信 | 100万トークン入力+出力 |
| Claude Opus 4.6 API | 約4万〜10万円 | 0円 | △クラウド送信 | 同上 |
| Qwen 3.5-9B ローカル | 約500〜1,000円 | GPU代5〜15万円 | ◎完全ローカル | 電気代のみ |
| Gemma 4 31B ローカル | 約800〜2,000円 | GPU代10〜20万円 | ◎完全ローカル | 24GB VRAM機 |
| MiniMax M2.5 セルフホスト | 約5,000〜1.5万円 | サーバー代50万円〜 | ◎完全ローカル | A100/H100クラスタ必要 |
損益分岐点: 月5万円以上のAPI費用があれば、Qwen 3.5-9BやGemma 4 31Bへの移行で1〜3ヶ月でGPU代を回収できる計算になる。
DeepSeek V4への展望 — 2026年4月中リリース予定
2026年4月中にリリースが予想されるDeepSeek V4は、1Tパラメータ規模のMoEアーキテクチャとマルチモーダル対応が噂されている。DeepSeek V3がコーディング・数学で高評価を得た流れを引き継ぎ、MITライセンスでの公開が期待される。Kimi K2.5やMiniMax M2.5と並ぶSWE-bench最高水準を狙う可能性がある。2026年第2四半期の最大注目リリースとして業界が注視している。
Ollama v0.20.5の新機能 — Apple Silicon高速化とマルチモーダル強化
Ollama v0.20.5では以下の主要機能が追加・強化された。 MLXフレームワーク統合: Apple SiliconのM3/M4シリーズにおいて、MLX(Apple製機械学習フレームワーク)をバックエンドとして利用できるようになり、M4 MaxではM3 Maxと比較して最大40%の推論速度向上が報告されている。 マルチモーダルエンジン強化: Gemma 4やLlama 4のビジョン機能を標準サポート。`ollama run gemma4:31b`で画像を直接渡せるようになり、スクリーンショット解析やドキュメントOCRがローカルで完結する。 並列推論: 複数モデルを同時ロードしてリクエストを分散処理できる機能が強化され、小型モデルと大型モデルを組み合わせたルーティングが容易になった。
よくある質問(FAQ)
Q1. 2026年4月現在、日本語で最も優れたローカルLLMは何ですか? Qwen 3.5シリーズが最高水準です。特にQwen 3.5-9BはわずかVRAM 6GB(Q4量子化)で動作し、日本語品質はGPT-4を超えるレベルとの評価もあります。より大きいQwen 3.5-14BやQwen 3.5-35Bはさらに高品質です。 Q2. コーディング支援に最適なローカルLLMは? サーバー環境があるならMiniMax M2.5(SWE-bench 80.2%)またはKimi K2.5(76.8%)が最高性能です。コンシューマGPU(24GB VRAM)ならGLM-5.1のActive 40B版が現実的な選択肢です。 Q3. Llama 4とGemma 4はどちらを選ぶべきですか? 日本語が重要ならGemma 4(140+言語対応)が優位です。英語中心のコーディング用途でより大きいモデルが必要ならLlama 4 Scoutが選択肢になります。ライセンスはどちらも商用利用に制限があるため確認が必要です。 Q4. MoEモデルは従来の密なモデルと何が違いますか? MoE(Mixture of Experts)は推論時に全パラメータを使わず、入力に応じて必要な「専門家ネットワーク」だけを起動します。Llama 4 Scout(全109B)がVRAM 61GBで動くのは、推論時は17B相当のアクティブパラメータしか使わないためです。 Q5. Ollamaのインストール方法を教えてください。 macOS・Linux・Windowsに対応しています。公式サイト(ollama.com)からインストーラーをダウンロードするか、Linuxでは`curl -fsSL https://ollama.com/install.sh | sh`で一発インストールできます。インストール後は`ollama pull モデル名`でモデルを取得できます。 Q6. ローカルLLMとクラウドAPIはどちらがコスト効率が良いですか? 月間API費用が3万円を超える場合、中長期ではローカルLLMが有利になります。Qwen 3.5-9B用のGPU(RTX 4060 Ti 16GB、約10万円)は3〜4ヶ月でAPIコストを回収できます。プライバシー要件が高い業種(医療・法務・金融)はコストに関係なくローカルLLMを推奨します。 Q7. Modified MITライセンスのMiniMax M2.5は商用利用できますか? 月間アクティブユーザーが1億人未満のサービスであれば商用利用可能です。大規模展開の場合はMiniMaxへの問い合わせが必要です。SWE-bench最高水準の性能をMIT系ライセンスで使えることは、エンタープライズにとって非常に魅力的です。 Q8. Apple MacでローカルLLMは実用的に使えますか? M3 Pro以上(36GBユニファイドメモリ)があればGemma 4 31B(Q4)が実用速度で動作します。M4 MaxやM4 Ultraは128GB〜192GBのユニファイドメモリを持ち、Llama 4 MaverickやQwen 3.5-397BもOllamaのMLXバックエンドで高速推論が可能です。
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