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株式会社オブライト
AI2026-07-18約6分で読めます

Kimi K3(Moonshot AI)とは

2.8T MoEの実力・API料金・ローカル実行の現実(K2との違い/weights 7/27公開予定)【2026年版】

Kimi K3は2.8兆パラメータのオープンウェイトMoE(weightsは2026年7月27日公開予定)。フロントエンドコードArenaで1位。API料金は入力$3/出力$15(100万トークン)。ローカル実行は推定650GB〜1TBでサーバー級が必要。K2からの違いを解説。


Kimi K3とは何か(結論)

Kimi K3は中国Moonshot AIが2026年7月16〜17日に発表した2.8兆パラメータのオープンウェイトMoE(Mixture-of-Experts)モデルで、フロントエンドコードArenaで1位を獲得した。ただし完全なオープンソースweightsはまだ公開されておらず、2026年7月27日までに公開予定とされている(2026年7月18日時点でHugging Faceには未掲載)。ローカル実行に必要な容量は積極的な量子化でも推定650GB〜1TBに達するとみられ、コンシューマー向けハードウェアではなく、マルチGPUサーバーまたは1TB級RAMサーバーを前提とするモデルである。

Kimi K3の基本スペック

項目
総パラメータ数2.8兆(2.8T)
アクティブパラメータ数非公開(推定400億〜1000億)
エキスパート構成896エキスパート中16個を活性化(Stable LatentMoEフレームワーク)
コンテキストウィンドウ100万トークン
API/アプリ公開2026年7月16〜17日
オープンソースweights公開予定2026年7月27日(本記事時点で未公開)
ライセンス未公表(K2ファミリーはModified MITライセンス)

アーキテクチャ — KDA・AttnRes・Kimi-Linear

Kimi K3はKimi Delta Attention(KDA)、Attention Residuals(AttnRes)、そしてKimi-Linear(線形アテンションとのハイブリッド構造)を採用している。Kimi-LinearはKVキャッシュを約75%削減し、100万トークンのコンテキストにおけるデコードスループットを約6倍に高めるとされる。学習段階ではSFTからMXFP4重み/MXFP8アクティベーションによる量子化を意識した訓練(quantization-aware training)を実施しており、Kimi K2比で約2.5倍のスケーリング効率を実現したと主張されている。

ベンチマーク — フロントエンドコードArenaで1位

Arena.aiのFrontend Code Arenaにおいて、Kimi K3は1,679ポイントで1位を獲得した。これはClaude Fable 5(1,631ポイント)およびGPT-5.6 Sol(1,618ポイント)を上回る結果である。7つの評価領域中6領域で首位となり、唯一Gaming領域では2位にとどまった。AnthropicのOpus 4.8との性能差も縮まったと報告されている。

API料金

項目料金(100万トークンあたり)
入力トークン$3
出力トークン$15

K2からの進化

モデル総パラメータアクティブパラメータ備考
Kimi K2.61兆(1T)K2系列のGAアップデート
Kimi K2.7-Code1兆(1T)320億(32B)コード特化版
Kimi K32.8兆(2.8T)非公開(推定400億〜1000億)K2.6比2.8倍の規模、claimed 2.5倍のスケーリング効率

Kimi K2.5から続くK2系列は1兆パラメータ規模で推移してきたが、Kimi K3はパラメータ数を2.8倍に拡大しつつ、2.5倍のスケーリング効率向上を主張している点が特徴だ。ただし前述の通りアクティブパラメータ数は非公開であり、実際の推論コストや実行要件を正確に把握するには7月27日のweights公開と正式なモデルカードを待つ必要がある。

ローカル実行の現実(あくまで推定値)

量子化レベル推定必要容量
フル精度約1.7TB
2-bit量子化約950GB〜1TB
1.8-bit量子化約650GB〜700GB

上記の数値はKimi K2ファミリーの実績値から2.8T規模へスケーリングした推定値であり、確定的なスペック表は7月27日のweights公開時に提供されるモデルカードを待つ必要がある。参考として、総パラメータ1兆のKimi K2.7(339GBの2-bit量子化ビルド)でもRTX PRO 6000クラスのGPUが約4枚必要だったことから、K3ではおおよそその3倍のメモリが必要になると見込まれる。現実的な最小構成はマルチGPUワークステーション、またはRAM約1TBを搭載したサーバー級マシン(CPU推論の場合は1秒あたり一桁トークン程度の速度になる見込み)であり、512GBのMac Studioでは容量が足りない。weights公開直後に現実的に扱えるローカルコンテキスト長は約12.8万〜25.6万トークン程度にとどまり、100万トークンのフルコンテキストはAPIまたは大規模クラスター向けとなる見込みだ。

同時期の大型オープンモデルとの比較

同時期に登場した大型オープンウェイトモデルとしては、9,750億パラメータで既にダウンロード可能なInkling(Thinking Machines)が挙げられる。Inklingは既にweightsが公開済みでローカル要件を実測ベースで確認できるのに対し、Kimi K3は2.8兆パラメータとさらに規模が大きい一方、weightsは7月27日まで公開されておらず、現時点のローカル要件はすべて推定値にとどまる点が対照的だ。

FAQ

Kimi K3はいつ手元(ローカル)で動かせるようになりますか?

オープンソースのweightsは2026年7月27日までに公開予定とされています。2026年7月18日時点ではAPIとアプリのみが利用可能で、weightsはまだHugging Faceなどに公開されていません。

コンシューマー向けGPU(1〜2枚程度)で動きますか?

動きません。ローカル実行には推定650GB〜1TBの容量が必要とみられ、マルチGPUワークステームまたは1TB級RAMのサーバー級マシンが前提となります。512GBのMac Studioでも容量不足です。

Kimi K3のアクティブパラメータ数はいくつですか?

2026年7月18日時点で非公開です。推定では400億〜1000億とされていますが、確定値は7月27日のモデルカード公開を待つ必要があります。

Kimi K2からどう変わりましたか?

総パラメータ数がK2.6の1兆から2.8兆へと2.8倍に拡大し、Moonshot AIはK2比で約2.5倍のスケーリング効率を主張しています。アーキテクチャ面ではKimi Delta Attention、Attention Residuals、Kimi-Linearが新たに採用されました。

API料金はいくらですか?

入力トークンが100万トークンあたり$3、出力トークンが100万トークンあたり$15です(2026年7月時点の発表価格)。

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