DeepSeek V4 Preview リリース解説
1.6T MoE / 1Mコンテキストのオープン重みを徹底整理【2026年4月版】
DeepSeek が 2026年4月24日に公開した DeepSeek V4 Preview の概要。V4-Pro(1.6Tパラメータ / 49Bアクティブ)と V4-Flash(284B / 13B)の2モデル、100万トークンコンテキスト、Hugging Face でのオープン重み公開、API・チャットでの提供開始など、要点を公式情報ベースで整理します。
DeepSeek V4 Preview リリース概要
【2026年7月21日追記】 本記事はPreview公開時(2026年4月)の解説である。その後V4は正式版となり、旧モデルID deepseek-chat / deepseek-reasoner は2026年7月24日15:59(UTC)に廃止される。必要スペック・API料金・移行手順はDeepSeek V4 必要スペック早見表(2026年正式版)にまとめている。
中国・杭州拠点の DeepSeek が 2026年4月24日に DeepSeek V4 Preview を公開し、Hugging Face 上に重みを開示しました。同社は2025年に世界の AI 業界を揺るがしたモデルを送り出した実績があり、V4 はその系譜を継ぐオープン重み(open-weight)の Mixture-of-Experts(MoE)モデル群です。API および chat.deepseek.com の Expert / Instant モードでも同日から提供されています。
2つのモデル: V4-Pro と V4-Flash
Preview として公開されたのは2バリアントです:
| モデル | 総パラメータ | アクティブ | 想定用途 |
|---|---|---|---|
| V4-Pro | 1.6T | 49B | 難易度の高い推論・長文ドキュメント処理 |
| V4-Flash | 284B | 13B | 高速応答・コスト重視のリアルタイム用途 |
両モデルとも MoE 構造で、推論時に一部のエキスパートのみが活性化されるため、総パラメータ数の見かけより実行時メモリは抑えられます。100万トークンの長コンテキストをサポートし、長文書類・大規模コードベース・複数ドキュメント横断推論に向く設計です。
オープン重みとライセンス
V4-Pro / V4-Flash の重みは Hugging Face で公開されています。Preview 版のため、最終版でのライセンス条件・商用利用範囲・微調整可否などは公式リポジトリの最新情報で確認してください。OpenAI / Anthropic / Google のフロンティアモデルに対し、「ほぼ最先端の性能をオープン重みで」提供してくる戦略は前世代から一貫しており、ローカル運用・自社ホスティングを志向する企業には注目すべき選択肢です。
実運用上の注意点
1.6T パラメータ MoE はフル精度では業務サーバの想定範囲を超えることが多いため、量子化版・推論サーバ(vLLM、TGI 等)のチューニングが前提になります。V4-Flash であれば 284B MoE / 13B アクティブのため、A100 80GB クラスや H100 単発でも実用速度が見込めます。Mac mini など消費者向け機材ではフル V4 は厳しく、軽量バリアントや 26B / 31B クラスのオープンモデル(Gemma 4、Qwen 3.6-27B など)との併用が現実的です。
オブライトの活用方針
オブライトでは、OpenClaw のローカル / ハイブリッド構成において、軽量タスク向けに V4-Flash を組み込めるようテンプレート整備中です。フル V4-Pro はクラウド API 連携枠での利用を想定。詳細は AI 導入コンサルティング でご相談ください。
正式版(GA)で変わった点と2026年7月の対応事項
2026年7月中旬にPreviewから正式版へ移行した。モデル構成(V4-Pro 1.6T / 49B、V4-Flash 284B / 13B)と1Mコンテキストは維持され、重みはMITライセンスで公開されている。実務上の変更点は次の3つである。
- 旧モデルIDの廃止: deepseek-chat / deepseek-reasoner は2026年7月24日15:59(UTC、日本時間7月25日0時59分)で完全に停止。deepseek-v4-flash / deepseek-v4-pro への切り替えが必須
- 推論モードの扱い: 推論の有無がモデル選択ではなく Thinking / Non-Thinking のモード切り替えになった
- 時間帯別料金の導入報道: 9:00〜12:00・14:00〜18:00をオフピークの2倍とするピークタイム課金が報じられている(公式Pricingドキュメントには未反映、要確認)
量子化別の必要メモリ、GPU構成、API単価、移行チェックリストはDeepSeek V4 必要スペック早見表(2026年正式版)を参照されたい。
FAQ
Q1: Preview と GA の違いは?
A: Preview はライセンス・性能ベンチマーク等が確定する前の評価リリースです。仕様や条件が変わる可能性があるため、本番採用前に GA リリースを待つ判断もありえます。
Q2: V4-Pro を Mac mini で動かせますか?
A: フル精度は不可。極度の量子化版でも現実的ではないため、Mac mini クラスでは V4-Flash の量子化版か、別のオープンモデル(Gemma 4 / Qwen 3.5-9B 等)を推奨します。
Q3: 商用利用は可能ですか?
A: 公式の最新ライセンスを確認の上、要件に合うことを必ず検証してください。
参考文献
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