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株式会社オブライト
AI2026-08-04約6分で読めます

Qwen3.8 Maxとは — 2.4T MoEの最上位モデル、95B活性化・API料金・オープンウェイト予告

Qwen3.8 Maxは2026年8月3日にアリババが発表した総パラメータ2.4TのスパースMoEモデルで、1トークンあたり約95Bを活性化する。SWE-bench解決率は87.3%。API料金は入力$2.00・出力$6.00/100万トークンから。オープンウェイト公開予告も解説する。2026年8月更新。


Qwen3.8 Maxとは何か — 結論を先に

Qwen3.8 Maxは、アリババ(Alibaba)のQwenチームが2026年8月3日に発表した最上位モデルである。総パラメータ数2.4Tのスパース混合専門家(MoE)モデルで、1トークンあたり約95B(活性化率およそ4%)のみを活性化して推論する構成を採る。コンテキスト長は最大100万トークン、最大出力は128kトークンに対応する。API料金は入力100万トークンあたり$2.00、出力$6.00からで、キャッシュ入力は$0.25という価格設定である。さらに、Maxクラスのモデルとしては初めてとなる重み公開を予告しており、同時に小型モデルのQwen3.8-27Bもオープンウェイトで公開される見込みである。

基本スペック

項目
提供元アリババ(Alibaba)Qwenチーム
発表日2026年8月3日
アーキテクチャスパースMoE(混合専門家)
総パラメータ数2.4T
1トークンあたりの活性化パラメータ約95B(活性化率およそ4%)
コンテキスト長最大1,000,000トークン
最大出力128,000トークン
重み公開現時点では非公開(公開を予告、詳細後述)

アーキテクチャ — 2.4TのうちアクティブなのはごくわずかなMoE構成

Qwen3.8 Maxはスパースなミクスチャー・オブ・エキスパーツ(MoE)構成を採り、総パラメータ2.4Tのうち、1トークンの推論で実際に計算に使われるのは約95B、比率にして約4%に留まる。この設計により、パラメータ規模の大きさによる表現力と、推論時の計算コストの抑制を両立させる狙いがあると考えられる。ただし、95Bという活性化パラメータ数自体も一般的な個人環境でのローカル推論には大きすぎる規模であり、2.4Tというモデル全体を扱うにはさらに大規模なインフラが必要になる点は明記しておく必要がある。

ベンチマーク — 第三者評価での位置づけ

ベンチマークQwen3.8 Maxの結果比較対象
Frontend Code Arena(総合)4位、Elo 1,668Claude Opus 5、Kimi K3に次ぐ順位
Vision Arena2位、Elo 1,305
Vals Index66.1Claude Opus 4.7と同等スコアを約2.3分の1のコストで達成
SWE-bench(解決率)87.3%GPT-5.5の82.6%を上回る

いずれも第三者機関による評価であり、特にSWE-bench解決率87.3%はGPT-5.5の82.6%を上回る数値として報じられている。Vals Indexでは、上位モデルであるClaude Opus 4.7と同等のスコアを約2.3分の1のコストで達成しているとされ、コスト対性能の面での訴求がなされている。

API料金 — 入力$2.00・出力$6.00/100万トークンから

項目料金(100万トークンあたり)
入力$2.00
出力$6.00
キャッシュ入力$0.25

この料金体系は公式発表時点のものであり、コンテキスト長による段階制の有無や、リージョンごとの価格差については現時点で確認できていない。同じQwenシリーズでは階層別に単価が変動するモデルも存在するため、大量利用を検討する場合は公式ドキュメントで最新の料金体系を確認することが望ましい。同シリーズの料金体系についてはQwen3.7 Flashの階段制料金の解説も参考になる。

オープンウェイト公開予告 — Qwen3.8-27Bも同時公開へ

Qwen3.8 Maxは、アリババのMaxクラスモデルとして初めて重みの公開を予告しており、「来週」の公開が見込まれている。これまでMaxクラスは基本的にクローズドモデルとしてAPI経由でのみ提供されてきたため、方針転換として注目される動きである。同時に、小型モデルのQwen3.8-27Bもオープンウェイトで公開される予定である。ただし、27Bの詳細スペック(Dense構成かMoE構成か、量子化別の必要VRAM量など)は本稿執筆時点では未確定であり、公式な仕様公開を待つ必要がある。

- 27Bモデルの詳細スペック(Dense/MoE、量子化別VRAM要件)は未確定
- Qwen3.8 Max(2.4T)自体のローカル実行可否は事実上非現実的(個人環境で扱える規模ではない)
- 重み公開の正確な日時は未確定(「来週」という予告のみ)
- ライセンス条項の詳細は未確定

想定される用途 — 長時間・自律型のエージェントタスク

Qwen3.8 Maxの発表では、長時間にわたる自律的なエージェント業務(agentic / long-horizon)での活用が訴求されている。具体的には以下のようなユースケースが挙げられている。

- 10日以上にわたる自律的なコーディング作業の継続
- 500ターンを超えるチップ設計の最適化プロセス
- 365日単位のEC戦略の立案・運用

他モデルとの使い分け・競合比較

Qwen3.8 Maxは総合的なコーディング性能とエージェント業務での長時間の自律性を訴求している点が特徴であり、SWE-bench解決率87.3%はGPT-5.5を上回る数値として位置づけられている。ビジョン用途や低コストのバッチ処理を優先する場合は、同シリーズ内でもQwen3.7 Flashのような下位ティアのモデルの方が単価面で有利になる場面がある。また、エージェント型コーディングやローカル運用を重視する場合は、Qwen3.6 Plusのエージェント型コーディング解説Qwen 3.6 27B(Dense構成)の解説も選択肢として比較検討する価値がある。重み公開後は、今回予告されたQwen3.8-27Bがローカル運用の有力な選択肢になり得るが、詳細スペックが未確定である以上、現時点での判断は保留せざるを得ない。

FAQ

Qwen3.8 Maxはローカルで実行できますか?

総パラメータ2.4TのMax本体は、一般的な個人環境で扱える規模ではなく、実質的にローカル実行は現実的ではない。ただし同時に発表されたQwen3.8-27Bが軽量な選択肢として公開される予定であるが、詳細スペックは未確定である。

重みはいつ公開されますか?

「来週」の公開が予告されているが、正確な日付は本稿執筆時点では未確定である。ライセンス条項も含め、公式発表を待つ必要がある。

API料金はいくらですか?

入力100万トークンあたり$2.00、出力$6.00から、キャッシュ入力は$0.25である。コンテキスト長による段階制の有無は現時点で確認できていない。

活性化パラメータとは何ですか?

MoE(混合専門家)構成において、1トークンの推論時に実際に計算へ使われるパラメータ数を指す。Qwen3.8 Maxでは総パラメータ2.4Tのうち約95B、比率にして約4%が活性化される。

Qwen3.8-27Bの詳細スペックはわかりますか?

本稿執筆時点では、Dense構成かMoE構成か、量子化別の必要VRAM量などの詳細スペックは未確定である。公式な仕様公開を待つ必要がある。

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